いま、中国不動産デベロッパーの恒大グループの経営に市場が疑問を持っているようです。

年を取ったおじいさんの様に言いますが、必ずバブルの終わりは不動産から来ます。

サブプライム、スペイン住宅バブル、日本の1980年のバブル。
ほぼ全てが不動産からなのです。
ITバブルは違いますが。

ある日、父親が古いチラシを私に見せてくれました。
時は1985年。我が実家の裏に建った当時の新築の売り情報です。
価格は約1億2000万円。普通の家で。

いまでは実家は家の価値はありませんが、土地値で約1500万円ぐらい。
新築の家を含めても4000万円行くかどうか。
まさに1980年代は不動産バブル。

株価も日経平均PERが100倍を超え、皆が踊りに踊った時代でした。

今はどうかと言うと、日本はまぁやっと制御が効く時代になりましたが、
中国と言えば民間債務が過去最高に膨れ上がっています。

主要国の民間債務残高・GDP比

このグラフを見ると、中国は元々名目GDP自体がほんの少しプラスに見積もられていることから、この比率は現実はもっと高いと想定されます。
控え目にみても先進諸国の2倍の借金を皆がしているのです。

すなわち、恒大は氷山の一角であり、市場がこれだけ膨れ上がっている事を示します。
いつ弾けてもおかしく無いのです。

中国政府も 恒大 の取り扱いには困っている事でしょう。
そこを救えばこれからドミノ倒しの様に救う必要のある企業が続々と出てくるわけですから。

まぁ、市場を救うためには資産買取しかないのでしょうね。
これから、どのように中国政府がハンドリングするかよく見て、勉強してゆきましょう。

皆様におかれましては、これから来るバーゲンセールに期待をしながら、困っている人たちから安く株を買ってあげる慈善投資家になって上げれるようにキャッシュは持っておきましょうね。