仮想通貨の世界では株式市場と比較して取引所が多数存在しており、しかも同時に動いているので、すぐに戦略として思いつくのが取引所間の鞘どりだと思います。

この私も2022年7月から仮想通貨に興味を持ち、まずはこの取引所間に何かエッジは無いのか探しておりました。
最初は、もう仮想通貨も結構メジャーになって数年になるし、かなり効率化がすすんでいるからほとんど無いんじゃねえの?と思ったのですが、固定概念は良くありませんので調べました。

で、結論を言うとあります。

Binace-GMO間で調べてみた

BinanceとGMOの間でBTCの剥離はあるのか?という課題を設定をして簡単に調べてみました。この2つを選んだ理由はたった一つで、私が口座を持っていたからです。
それ以外に何の理由もありません。
後付けで理由を作るとすると、Binaceは世界最大級で効率的、GMOはそこそこローカル取引所なのでソコソコ非効率的かと。

2つの市場は為替変換をしなければ、ちゃんと比較できないのですが、ずぼらな私は2市場におけるBTCのリターンだけを見て分析しました。
条件は以下。
・1時間における各市場のBTCリターンを計測。
・前の一時間のリターンが高い取引所では売り、低い方では買い、ホールド時間は1時間のみ。
・単純に上の二つを繰り返す。
結果は以下のとおりで非常にきれいなグラフが出来上がります。


ちなみにスリッページも手数料も全く考慮しておらず、トレードとしてこれは全く成り立ちません。

大事なのは2市場を比べるだけでも手数料を部分的にペイできるエッジは取れることが注目すべきことだと思います。しかも、条件は為替を考慮しないリターンであることも面白いですね。
(為替を考慮すれば、もっと取れるかも)

世界には多くの仮想通貨取引所が存在し、努力次第では鞘取りも非常に有効な戦略になりうると思った次第であります。
しかも冬の時代の今こそ非効率化は拡大してゆき、とれる幅も大きくなる傾向と予測します。