何年も相場を見ていると、相場のクライマックスとは楽観に満ち溢れ、そしてそこには風雲急を告げると言った雰囲気が投資経験者にはあると言っても過言ではありません。最近、非常に気になるチャートが2つあります。一つは下で、S&P495と言われるものです。

これはS&P500からGAFA+Mの5銘柄を引いた495銘柄の平均の動き、並びにGAFA+Mの合成値の動きです。GAFA+MとはGoogle,Amazon,Facebook,AppleそしてMicrosoftです。このチャートが言いたいのは、GAFA+MがS&P500の数字のパフォーマンスのほとんどを説明しており、他の銘柄は上がっていないということです。 普通、プロを称するファンド勢が買っていれば、ある程度均等に買うため、全体を押し上げますが、今回は事情は異なり、おそらくは個人投資家が買っていると推察されます。 これだけならば、80対20の法則で、全体の動きを少数が決めるのだということで、納得するのですが、もう一つのチャートはそれを違う見方に変えてくれます。

下の図は米国株式のCALLオプションの個人由来の出来高です。(青ライン)

株式のCallオプションとはある価格で買う権利であり、簡単に言うと、買う側のレバレッジ商品です。これの出来高が天を突きさすように上がっています。
報道ではロビンフッドを使う個人投資家が買っていると言われています。
いわゆるロビンフッターと言われる層です。
Callオプションの買い残高は最高であり、Callオプションを買う側がいるこということはCallオプションを売る側もいるということで、売る側は損失を避けるために必ず、Callオプションを売ると同時に、現物の株式を買います。すなわち、Callオプションを誰かが買えば、その分、株式を買う人がでるということです。
このスパイラルが逆に回れば、雪崩のように崩れ去るのではと言われており、チャートの形を見てもチューリップバブルを彷彿とさせます。

半年後にはロビンフットが、サブプライムローンのように語り継がれるようになってしまうのではないかと心配してます。 ピーターリンチのカクテルパーティー論でゆけば、今は皆がカクテルパーティーで株の話をしている時ではないかと考えます。

投稿者

SHIN

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