コロナが流行してから、海外出張に行っていません。
こんな時代が来るとは思っていませんでした。
本当の計画では私は今年はインド、メキシコ、アメリカ、オーストリアに出張で行ってるはずで、
ほとんど日本にいる計画ではなかったのです。
ただし、そのおかげで海外とのWEB MEETINGは数が多いです。週に2回以上はあります。

入社してから2年目で一人でスペインに出張したことをきっかけとして、設計課に在籍しているにも関わらず、年間5回は最低でも海外に出ていたと思います。
中国は25回、アメリカは20回、台湾は10回、ドイツは4回、スペインは4回ほど。
インドは1回しか言ったことがなく、本来今年は少なくとも3回は行っていたと思います。
これだけ、行くと自己流で心得みたいなものが出来上がってきます。所謂経験というものです。

中国との交渉は強気と根気、そして英語

中国でのおおむねのミッションはトラブル収拾。
だいたい揉めます。沢山揉めてきました。
大揉めした案件では、中国では20人ほどに囲まれ、ひたすらにこちらが悪いと責められました。
ただし、こちらとしては技術的に正当であることを前提に攻めてゆくので、負けられません。
年配の方々と行っていたのですが、メインスピーカーは私なので、ひたすらに反論をするのが私の役目です。
となりの年配の方からは
「もっと、もっと、攻めろ、もっと言え」と小声で指示が来たかと思うと、
片方の通訳の女性からは
「落ち着いてください。心を休めてください。」と言われるわけです。
全く正反対ですね。
交渉では強気と根気で攻めます。
日本では考えいにくいですが、相手が正しく主張できなければ、そのことをはっきりと議事録に記載させて、議事録から消してくれと懇願されても応じません。
応じるためには、何か代償を用意させます。
あとは、こちらに対する要望・要求もかなり厳しく言われるので、そこについても決して譲りません。例えば、1週間でお願いされても2週間と答え、怒られても2週間といい、さらに怒られても2週間と答えます。
経験上、4回目で相手の心が折れます。

もう一つ重要なのが、交渉相手が英語ができるならば、必ず英語を選びます。中国語通訳の方がいても無視です。
どこの国の方でも一緒ですが、母語であると思考はかなり回るようですが、第二言語であるとそうでもありません。
世界の言語の中でも中国語はテンポが速く、中国語を選ぶと相手のペースになります。
ですので、英語ができる相手であれば、英語を選び、技術交渉の場であれば浴びせるように英語を使ってゆきます。
そうすると反論の気力を失い、YESと言ってきます。
たとえ、相手が北京大学出身のスーパーエリートであってもです。
日本人は相手に合わせるのが礼儀正しいと思い込んでいるので、相手に合わせて中国語通訳を呼んでくることが多いですが、それは相手のペースになるということと同じ意味です。
我々日本人は中国の方はかなり賢いというイメージを持っていますが、英語のステージに持ってくると、対等に交渉できると私は思います。

ラテン系の明日は来月

メキシコや、南米、南欧は非常にラテン系というのが正しいのかわかりませんが、明日が口癖です。
スペイン語ではmananaというのですが、私はこのmananaに騙され続けてきました。
どうも、彼らは5分と言えば30分であり、mananaと言えばかなり先を示すそうです。
時間の感覚はこのエリアでは全く変わるということを認識しておかねばなりません。

アメリカは自信を持つことが先決、たとえ英語ができなくとも

アメリカでは技術者・専門家の言うことが信頼性を高く受け止める傾向にあります。
そのため、自分がその立場であるならば、言いたいことははっきり言うべきです。
英語ができないのであれば、絵を書いて説明する。
イメージでも良いので、絵を書けば、理解してくれます。
あとは、決して折れないこと。
英語が思いつかず、説明することに心が折れてしまいますが、
単語であれば、その場で調べればいいのです。相手は日本人であるならば理解を示してくれます。
そして、単語だけで相手の理解を深めると、相手は自分を信頼してくれるようになります。

ただし、理解のないアメリカ人は英語を普通のスピードで話してきます。
慣れていないのであれば、ちゃんとゆっくり話してくださいと、言うことにしましょう。
そしてわからないキーワードが出てくると必ず聞き返しましょう。
経験上、NYアクセントやブラックアクセントなど、聞きにくい英語は沢山あるので、都度、ゆっくり話して欲しいことをいうことで、会議では何とかなると思います。
ブラックアクセントでのマクドナルドでかなり苦労したことは今でも忘れません。

なんだか、偉そうに書きましたが、まだまだ未熟者です。
つぎはインドかと思うと、更なる修行の場が待っていると思わされます。

投稿者

SHIN

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