師走でもないのに、もう既に今年の事を回顧しているのは早いですが、
今年の投資について振り返っています。

基本的に自分の投資スタイルはマーケットニュートラルと言って、
コロナの様な暴落に対して損をしないように設計しています。
簡単に言うと、買っている株の量と、空売りしている株の量をほぼ同額にしていたりします。
これはリーマンショックや東日本大震災の時に辛い経験もした事もあり、
常に利益を上げる方法が無いのだろうかと、試行錯誤した結果です。
暴落したとしても、空売りのポジションが利益を上げてくれるため、大きな変動に強いのが特徴です。
しかしながら、上げ一辺倒の相場では買いオンリーの方に負けてしまいます。

ではコロナではどうだったのか?

コロナショックでは無傷でした。
それどころか、日に今までに経験したことの無い利益をあげ、無双状態でした。
このまま、俺は会社辞めれるんちゃう?と思う程でした。
しかしながら、そう簡単にはゆきません。
大きな利益をあがるということは動きが大きいということなので、
いったん利益がでる波が終わると大きな損失に見舞われました。

ただし、大きな利益、大きな損失を繰り返し、利益曲線は上向きで、
4月あたりまでは順調でした。

ソニー、ならびに日経新聞の馬鹿野郎

コロナショックが落ち着き、株価の動きも平穏を取り戻した5月に事件は起きます。
ある日、株価を見つつ筋トレをしながら、在宅勤務をしていました。
(”在宅勤務をしながら、株価を見る”が普通ですが、小職の場合は逆になってしまいます)
そして、TEAMSで会議が始まり、ひと段落してから、また株価をみると異変が起きています。

かなりの額で空売りをしていたソニーファイナンスが暴騰しているではありまんが。

え、何が起きているの?と思い、ニュース検索をしますが、出てきません。
適時開示もありません。一体何?
10分ほどすると、証券会社アプリのニュースでソニーがソニーファイナンスをTOBする計画であることを日経が報じたと出てきました。

おい、普通に考えて場中(取引時間内)にこのニュースだすのは紳士じゃないだろ!と思いましたが、文句を言っても何も起きません。

当時のソニーファイナンスの値動き。空売りしていたら死んでしまうことがわかりますね。


結局、適時開示が出てきて、内容を見ると、TOB価格は2600円、完全子会社化、全株取得。
空売りをしていた価格、約2000円。一日にして₋30%。

このような動きの場合、両建てをしていても、無駄です。
買い側は1%程度の動きしかしませんので、ヘッジも糞もありませんでした。
コロナの儲けはこれでかなり吹っ飛びました。

安部さんの最後の土産

これは最近の話です。
この日は仕事も平穏に進み、デスクワーク一辺倒でした。
その日だけは爆売りポジションを持っており、株価下がらんかなーと思いながら仕事をしていたところ、ふとスマホを見ると激しい利益が出ていることに気付きます。

もしや!と思い、この類の報道なら朝日!と思い、朝日新聞のHPを覗くと書いてあるではないですか、辞職の意向、と。
この日はかなりの下げを記録し、私の口座は相当潤いました。

このようなときは心情は複雑ですが、ソニーファイナンスでやられた内の何割かは戻せるわけで、
不幸なパンチも浴びることもあるし、ラッキーなパンチが当たることもあるのだ、いわゆる確率論でイーブンだよなと思うことにしています。

直近の成績は運用成績のところにも書いてありますが、一応年次ではプラスです。

しかしながら、ソニーファイナンスの件が無ければ、畜生!と思うのは今でもそうです。
ただし、これについては分散がちゃんとできていなかったという反省もしなければならないことであり、教訓にすべきなのでしょう。
さらに大きくなるために、これからも切磋琢磨してゆきます。