みんなのために役に立つ記事を書きたい!と思っていたとき、ふとこのタイトルが思いつきました。
システムトレーダー、botterの皆さんは基本的に孤独なはずで、一般人にはやっていることは理解されないでしょう。そんな状況下、市況は好況にもかかわらず、自分だけドローダウンという事もありうるでしょう。

今日はドローダウンの時、儲からない時に読んで欲しい記事を書いてみました。
意味合い的に重複する項目もあるかもしれませんが、言葉が多いほど状況にマッチするものがあるはずで、次の行動を起こす原動力になるはずです。

とりあえず生き延びろ!システムはストップしろ!生存する事を最優先しろ!!!

激しいドローダウンに苛まれている時、決断を誤る事があります。もしかすると、このシステムはリバウンドするんじゃないか。。。

明日に賭けようか。。。

そういう事もあるかもしれませんが、私の経験上、ストップするべきだと思います。
一度、何が悪いのか冷静になって考える時を設け、システムが損失を出している理由を深堀することをオススメします。
その深堀により成長し、次なる最強のシステムが貴方の頭の中に思いつくかもしれません。
現状維持バイアスを捨て去りましょう。

バックテストの時に過剰最適化に陥っていないか確認しろ!

システム投入して、期待に満ち溢れながら毎日を過ごし、何故かそのシステムは数週間経っても貴方に利益をもたらさないとします。
その時はまずはバックテストの過剰最適化を疑うべきでしょう。

ちゃんとそのバックテストは機械学習で言うvalidation、一般的な言葉にするとフォーワードテストを行っているのでしょうか?
単に、過去のデータを丸ごと使って最適化をしていないでしょうか?

市販のバックテストツールはあまりこういう事をやりません。

今一度、最適化でないか見直すことをお勧めします。

そのトレード結果がシミュレーション、バックテストと同じ結果なのか確認しろ!!

時々あるのです、なんか儲からないな?と思って、そのトレード履歴が改めてバックテストをすると全くあっていないという事が。

それには原因がいくつかあって、自分の作ったトレードツールが読み込む指標を間違えていたり、データが全く更新されていないところがあったり、枚挙にいとまがありません。

人間は間違えるもの、自分も例外ではないという心構えも必要です。

スリッページ、マーケットインパクトを疑え!

スリッページやマーケットインパクトは中々事前にはわからないものです。
自分も計測する方法を知りません。
しかしながら、ザラ場中に約定させると、最終損益は必ず直近より劣後します。

もし、貴方が500円で値幅1円の株をトレードしたとします。
期待損益は0.25%。デイトレードで毎日やったとします。

これではおそらく儲かりません。期待損益は必ず現実では劣後し、3割ぐらいは落ちます。

そして株価500円、値幅1円だとエントリー時に1円、エグジット時に1円損する可能性が高いのです。
これで0.4%は食われる可能性が高く、このトレードは成り立っていません。

また、ここで板の薄い株だと一気に2円ぐらい飛ぶこともあり、マーケットインパクトが発生しやすいのです。

実行、執行しているトレードがバックテストと完璧に同じ条件か確認しろ!

 売買サインが出て、トレード執行。そんなよくある話では、バックテストでは1tick後に成り行きで約定としているところが、実際の発注は数tick後という事は珍しくありません。

また、よくあるミスとして、終値を見て終値でトレードというバックテストをする人がいます。
おお、これで儲かるじゃん、となって、現実では終値の1分前、30秒前の値段を見てトレードにする、としたらそれは大間違い。終値の1tick前と終値の差は大きく、その条件でバックテストをすると一気に優位性が失われてしまっていることに気付くでしょう。

バックテストではより現実に忠実であることを気を付けなければなりません。

バックテストの期間と比べて、環境が変わっていないか考えろ!

よくあるパターン。
震災が起きたり、リーマンショックが来たり、安倍元首相が辞意を表明したり、レジームがスイッチすることは沢山おきます。
私の代表例は遡る事、アローヘッド導入の時。
アローヘッド導入後はあらゆるシステムが沈没しました。
理由はわかりませんが、プロの中でイナゴが沢山発生したのでは無いかと思っています。

知らない間に手数料が変わっている事もある

あるあるの一つ。

トレード結果明細を確認する機会があり、それを見た時にショックを受けます。
あれ、手数料が思っているのと、ちゃうで???????

プレスリリースを急いてみると、手数料改定のお知らせがあるではないですか。

あー、こんなに搾取されたら、年間20万円のロスやん!という事もあります。

手数料馬鹿にしてはダメです。

単なるドローダウンかもしれないよ

そうかもしれません。
逃げなくてもいいときもあります。

線引きが重要です。
ドローダウンで基準を作りましょう。

それはシステムの寿命かもしれない

これも、全く基準はありません。
ボラティリティーが低いだけかもしれません。

なぜ、儲けが出ていないか、しっかりと深堀してください。

株だったら単一銘柄のバックテストは避けた方がよいと思います

これは自明です。
バックテストをするなら、同じカテゴライズの株を一緒にバックテストをすることをオススメしておきます。個別銘柄で一銘柄だけの特性をあぶりだすのは難易度が高いのです。

今日は徒然なるままに書きましたが、もし今後ドローダウンした時はこの記事を読んでしっかり考える時間を増やしてみましょう。