高配当株・高優待株は配当権利行使日の前の1か月前から上昇を始めます。
そして、配当権利日を過ぎると配当落ちと言って、配当に近い分の値下がりが次の日の朝に発生し、その後1か月に渡り下がり続けます。
これは配当アノマリーと言っていて、日本のヘッジファンドも使用しているアノマリーの一つです。
簡単に高優待銘柄であるコロワイドの株価で説明しましょう。
コロワイドは3月・9月末に配当権利日を迎え、その期日までは株価が上昇してゆきます。
下は、直近9月時のチャートですが、見事に9月末を狙って株が上がっているのがわかります。
配当は9月が権利月だとすると、最終営業日の2日前が最終権利確定日になります。
つまりはその日をまたぐと、株価は下がる傾向にあるということです。
その下がり方は配当や優待の額以上であり、合理的に考えるなら、配当アノマリーが発生する株は配当権利日1か月前から買い、配当権利日直前で売るのが正解と思います。
データはありませんが、通説では食事券を出す会社がもっとも配当アノマリーが発生しやすいとされています。
人間とは現金よりも、なぜか食事券など、特定の使い道のプレゼントに弱い気がします。
この人間の非合理性がこのアノマリーを引き起こしているものと考えます。
是非興味ある方は、株主優待で食事券を出す企業を調べ、配当アノマリーが発生するか調べると面白いと思います。