日経平均が新たなゾーンに到達しました。
1990年1月のバブル崩壊後、最高値だそうです。

バブル崩壊では平均PERは100倍にも達しており、異常とも言える株高でしたが、
それを抜きにすると、順当な株高なのでしょうか?
実はあまりそうではないと言うのが個人的な意見です。
下は東証株価平均であるTOPIXとの比較ですが、日経225だけがあがっているのです。

指数が違えば、リターンが異なるのは当たり前ですが、チャートを見れば一目瞭然、株価があがりやすいのは日経平均なのです。

日経平均は日経新聞社がえらぶ225銘柄の加重平均ですが、ファーストリテイリングやファナック、東京エレクトロンなど、TOPIXでは加重配分が低い銘柄の比重が高いのです。
考え方によっては勝ち馬に常に載っているのです。

では、日経平均のETFを買えばいいじゃん、となると思うのですが、そうではありません。
コロナショックの時を見てもらうと、下げ幅は半端ではありません。
すなわちは、上げ幅も大きいが、下げ幅も大きいのです。

なぜか?と言えば、先物の存在が大きいと思います。
日経平均は日経平均先物と言って、日経平均の動きに連動した先物取引が活発で、外国人投資家は株式とほぼ同等量の日経平均先物を取り扱います。
日経平均先物は相互に日経平均に影響を与えるので、この状況下、外国人の資金流入により日経平均先物価格が押し上げられます。

今日現在の日経平均先物の価格は26460円、これに対し、日経平均は26165円。
先物主導で、先物があがると、さやを狙った投資家が日経平均採用銘柄を買うのです。
これが、相互に影響を与えるという意味です。

この習性を知っていると取引に幅が広がると思いますので、
頭に入れておいてください。

NYが連騰している時はTOPIX先物売り、日経225先物買い、暴落の時は逆、など。
暇な人は分析してはどうでしょうか。