筋トレをしていると、一度は耳にしたことのある超回復理論。

筋繊維が傷つき、その修復により筋肉はより太くなるという理論で、回復を待って、筋トレすることにより筋肥大が望めるという話です。
筋肉増大の基本メカニズムであると、書いているのを多分、雑誌等で読んだ記憶があると思います。

感覚的にはあっていると思うこの理論、実は筋繊維が傷つくというところがどうも科学的ではないように聞こえます。

傷つくって何?

これを科学的・医学的に回答できる人がいるのでしょうか?

実は厳密にはこれは、正しい事象ではなく、筋肉のストレス応答により筋肉が肥大していることがわかっています。
あれ?、傷ついているから回復期間がいるのでは?傷ついていないのなら、毎日筋トレするし!、という人もいるでしょう。

その辺については回復期間はあった方がよさそうです。
それを示しているのが下の図で、一日あたりの筋肉増加量と、週あたりの筋トレ回数を示したものです。

出典;The Influence of Frequency, Intensity, Volume and Mode of Strength Training on Whole Muscle Cross-Sectional Area in Humans

21グループしかないので、あくまで可能性を示唆するにとどまりますが、筋肥大の最大は週2回から3回あたりという可能性があります。5回でも結果はでてます。

筋肥大に関しては週2回を若干超えるぐらいがベストで、2日開けてトレーニングすることが望ましいと考えてもよさそうです。

ただし、毎日筋トレするぜ!という方でも筋肥大は望めますので、毎日やらないと不安!という方は毎日やっても良いと思います。

すなわちは、超回復理論という、傷がついて…という理論自体は間違っているが、筋トレMETHODとしては間違っていない。ただし、アホみたいに毎日やってもOKということです。