レバレッジについて考えたことはあるでしょうか。知らない人のために書くと、レバレッジとは自己資金を担保にそれを超える資金を借りることを指します。100万円をもっていれば、300万円を貸してもらい、運用するといった具合にです。金融の世界ではこのレバレッジを多用して運用することがよくあります。個人投資家の取引であればFX取引や日経平均先物取引がその代表例ではないでしょうか。

おそらくは、多くの人がこのレバレッジの危険性について何となくでしかわかっていません。大きなレバレッジで運用すると必ず負けるゲームになることがあります。一見、一発アウトではなくでも、回数を重ねることにより、必ず負けるゲームになります。

ここで簡単にシミュレーションするためにサイコロゲームを考えてみましょう。ルールは以下です。
・1が出ればー25%
・2が出ればー20%
・3が出れば+5%
・4が出れば+10%
・5が出れば+20%
・6が出れば+50%
・資金は100万円でスタート

一見、期待収益率は約6%で良さそうに見えます。一発アウトになるレバレッジ4倍を超えなければ、問題ないように考えられます。結果はどうでしょう?
これを乱数でレバレッジ倍数を振って、シミュレーションした結果は以下です。

レバレッジ2.5倍は早々に破産します。これは何度シミュレーションしても同じことです。
そしてレバレッジ1倍であってもついてこれるでしょうか。70回を超えたあたりでは2000万が一瞬で1000万円になります。実際に運用していれば精神が崩壊するような動きをしています。

レバレッジとは精神がついてこれるかどうか、そして破産しない倍率を選択しなければ、諸刃の剣になりかねません。そして破産するかどうかは既にゲームが始まる前から決まっている事をわかっておく必要があります。

ただし、最適なレバレッジは貴方を最速で上に連れて行ってくれます。
最適とは何か、精神と資金と定量的評価で決めることを強くお勧めします。

投稿者

SHIN

レバレッジとリスク件のコメント

  1. […] 9月11日の投稿でサイコロゲームがレバレッジ倍率の違いでどのような推移をたどるかシミュレーションしました。シミュレーションの結果は乱数の結果によって全く異なってくるため、時々レバレッジの高い運用がとてつもない利益をあげます。ただし、それは「たまたま」であることが、シミュレーションをしていればわかります。 […]

    レバレッジとリスク2 – Shinの株ブログ

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