最近では長期投資+ETFインデックス投資という人が多いと思います。
僕が投資を始めた頃はETFとはマイナーな商品で、銀行・証券会社は投資信託を売ってなんぼの世界だったので、投資界のメインプレイヤーである高齢者は皆、投資信託を買っていたのかと思います。

今ではFIREという言葉も出てきて、かなりの人たちが金融リテラシーを身につけ、20代でも投資意識が高い人が多いと思います。

ただし、人とは代表性ヒューリスティックにより、過去の事象に囚われやすく、過去米国株が調子が良かったから、今後も調子がよいと判断しがちです。
本当にそうなのでしょうか?

これを知る手がかりとして、古い資料ですが、ゴールドマンサックスが2050年の各国のGDPを予測しています。

出典: Global Economics Paper No: 153

ここでは日本は世界3位から8位に後退し、その代わりに人口の多い国々が上位になってきています。
GDP=経済規模ですし、長期的には株価とGDPは相関すると言われておりますので、ここから投資先を選べばよいという考え方もありそうです。

ただし、上記は2007年の予測であり、少々修正が必要かと思われます。

”GDP=一人当たりのGDPx人口”であるので、人口が減るという予測になっている国に関しては対象から外すべきということと、もう一つのファクターである一人当たりのGDPについても考えなければなりません。

一人当たりのGDPは実はその国の民主度合いと比例すると言われており、そちらも覗いてゆきましょう。

ここの横軸がpolitical regime score、民主化度合いということになっており、産油国と小国家であるシンガポールを除けば、ほぼ右肩上がりのグラフとなります。

ですので、今後期待となるのが、このスコアが10近辺であるインド、パキスタン、ブラジル等が良い感じなのかと推測されるわけです。

ここ昨今の中国の躍進を見て、次は中国!と言っている人は少し考え直して、資産配分を変更した方が良いかもしれません。

中国は人口減少+民主化度合いが更に悪化している事も有り、ダブルパンチ状態なのです。
これが故に、最近私の中では中国が覇権を取るという説については懐疑心でいっぱいなのです。

まぁ、投資は不確実性はつきものであり、分散を心掛けるのが賢者というものです。
何処かの国に集中するのではなく、分散を心掛け、資産形成に励むとしましょう。

投稿者

SHIN

2件のコメント

  1. なるほど、おもしろい知見ですね。勉強になります!
    中国のような国で健全な経済成長が見込めるかどうかは、はなはな疑問ではありますね。
    昨今の中国包囲網を考えると、中国も今まで通りには行きそうもないです

    たいやき
    1. 中国に対する予想は非常に難しいです。科学技術への投資額はかなりの額ですので。ただし、社会主義国で一人当たりのGDPが1万ドルを突破して突き進めるか否かは、否の確率が高く、新興国投資であればインド・メキシコ当たりかなぁと思っています。

      SHIN

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です