2021年は7年ぶりのドローダウン、マイナスで終わりました。
結果は‐32%。
これでも10月からはかなり戻した方です。
10月はシステムストップし、モデルを全て機械学習化し、11月12月では各々+10%と来たのですが、元本が結構減ったので、元々と比べると大した戻りではありませんでした。
ここに反省を記して、今後の戒めにしたいと思います。
高レバレッジに挑み、リスク管理が徹底できなかった
多分、人生で初めて3倍というレバレッジを組んで、挑んだ年だと思います。
今まで、エクスポージャーは大きくしていましたが、必ずヘッジを組んでおり、実質のレバレッジはかなり抑え目でした。
また、これまで以上に戦略を増やし、複数の戦略で挑むことで、リスクは抑えられると思っていました。
しかしながら、ダメだったのは、いつかはシステムリバウンドすると思ってしまい、ダメなシステムを使い続けたことです。これにより損失が大きく広がり、そして下落の一途をだどることとなりました。
つまりはリスク管理を甘く見ていたということです。
線形回帰が汎用性が高く、機械学習は最適化の最たる例だと信じ込んでいた
これは、永遠の問いかと思います。今でも機械学習はトレードにおいては最適化の一つではないか?とも思っているのですが、そもそもランダム現象に近い相場を線形で表現しようと思うことも間違っていると思います。
一度、過去にニューラルネットワークで分析していた頃があるのですが、これも上手くいきませんでした。線形表現の方が上手くシミュレーションできたのです。
しかしながら、 twitterを見ていると、かなりの成功者の方が機械学習を実践しているところを見て、再度情報を集め挑戦することにしました。
Kaggle等の分析コンペでよく使われている勾配ブースティングに目をつけ、実践してみると、上手く学習してくれることに気づき、一気に視野が広がったのが10月のことでした。
今までと同じことを繰り返すのではなく、常に成長、新しいことに挑戦することが大事と思い知らされた次第であります。
我慢して同じシステムを使い続けるのは美徳ではない
ドローダウンしている時、このまま使い続けるのかどうか、葛藤に苛まれます。何せ、他にアイデアがあれば良いのですが、自分の場合ない状態だったので、そのままそのシステムにしがみつくことになりました。
火事場から逃げ遅れた、というやつです。
情報を積極的に取りにゆく姿勢が大事と知らされた
今まで、システムトレード界隈の情報は2017年ぐらいまでは乏しかったように思います。昨今、暗号資産の取引所が軒並み APIを公開しており、一気にシステムトレードの有用性が広まってきたと感じています。
seleniumを使っていた自分は3年ほど時代に取り残されていたような気がしております。また、暗号資産についても理解が少なかったところも時流に乗れていない証拠です。
その点においてはtwitterはやり始めて良かったと思う SNSです。
取捨選択は自分で必要ですが、有用な情報の交換場所となっており、孤独な投資家には必要ツールだと今では思っております。
最後に
自分以外はどんな投資家でもバブルに湧いており、且つ7年ぶりのドローダウン年となり、きつい一年を過ごしましたが、得たものも大きいと思います。機械学習でのモデル化、発注システム改編(脱Selenium)、戦略多様化、そして Numeraiや暗号通貨の世界観を知ったことなど、時代の流れに追いついたのが2021年だったのかと思います。
次は、新年の抱負を書いてみようと思います。