近況

香港より帰ってきました。
金曜日のフライトで帰って来たのですが、アメリカと違って時差がほとんど無いため、体力の消耗が全くありません。

ただ、風邪をひいてしまい、本調子ではありません。

しかしながらも、フライト中もトレード関連の本を読み、帰って来てからバックテストを試してみた戦略があります。

風邪をひいて、早く寝たいのですが、頑張ってその戦略について書いてみようと思います。

ブルプットスプレッド・ベアコールスプレッド

先日から、先物のトレードをオプション使ったカバードコール・カバードプットに切り替えて実施しているのですが、本を読んでいるとカバードコールよりもブルプットスプレッドの方がシャープが高いと目にしました。

ブルプットスプレッドとは、権利行使価格の高いプットを売り、権利行使価格の低いプットを買う戦略を言います。下の図に示す通り、カバードコールの損益に保険を掛け、損失を制限した取引の状態となります。

当然のことながら、ブルプットスプレッドは貰うプレミアムが減るので、絶対利益が減るのですが、証拠金が減る効果や、最大ドローダウンを下げる効果があります。また、シャープの向上も期待でき、精神安定の効果が見込めます。

ともなれば、バックテストしたくなるのが性分なので、すぐに仮設定したIV・デルタでやってみました。

バックテスト結果

結果は最高でした。

青がオリジナル先物戦略、緑がカバードコール、オレンジがブルプットスプレッドです。
オレンジのブルプットスプレッドは他は1枚に対して3枚に調整しておりますが、勝率はカバードコール並みにあり、最大DDはかなり低減されております。

シャープレシオは一取引あたり0.58となっており、元々のカバードコールが0.39に対して大幅アップとなりました。

とりあえず、今週からはブルプットスプレッドに切り替えて運用してゆこうと思います。

なお、先週の個別株システムはまだまだブラッシュアップのアイデアがあるので、実装はまだまだ先になりそうです。

日々、JQuantsAPIで遊んでゆきます。
では。

<書籍紹介>

最近はオプションのいい本が出ています。
今読んでいるのですが、非常にわかりやすいです。
オプションの基礎を学んだ方は次はこれをどうぞ。

ブルプットスプレッドの優位性はこちらの本に書いてあります。