興味深い記事を見つけました。
現在のウォーレンバフェットの手持ちキャッシュの記事です。
ウォーレンバフェットは数々の名言で有名ですが、特に今の時期にあてはまるのが、「急ぐは負け、待つは機あり」じゃないかなと思います。
彼は市場のバーゲンセールを待つことを個人投資家には推奨しており、且つ本人も買う時世でないときはキャッシュを持つことで有名です。

では彼のキャッシュが紹介されていたので見てみましょう。

現在は日本円にして14兆円をキャッシュとして持っています。S&P500の動きと重ね合わせてみればわかると思いますが、株価が上がるにしたがってキャッシュを積み上げています。つまりは株式が上がれば売って、下がれば買っているのです。とは言えども14兆円とは桁違いのキャッシュです。

また、この記事でもう一つ彼がキャッシュを積み上げている理由をShiller PE Ratioとその先10年の年間リターンの関係を掲載して説明しています。
(下に載せるのは私が個人的に最新データに差し替えました。)

下の図はノーベル経済学賞受賞者のロバート・シラー教授が考案したShiller PE Ratio(長期的なPER ※1)とその後10年の平均リターンをプロットしたものです。

S&P500採用銘柄の長期的なPER(時価総額÷会社利益額)平均が高ければ高いほど、その先10年のリターンは下がってきます。つまりは、今の状況は下の通り、Shiller P/E Ratioは30を超えており、この先10年は期待できないと考えられます。

ウォーレンバフェットはこの先暴落が起きると考えているのか、ルールに沿ってキャッシュポジションを積み上げているのかはわかりません。しかしながら、現在の状況は彼にとって割高な株式しかなく、次のバーゲンセールを狙っているとも考えられます。

私も次の暴落がくれば、3倍S&P+3倍米国債をやってみます。楽しみに暴落を待ちましょう。