PICTETの記事で興味深いデータがありました。
各年代における株式のリターンが記載されていました。
この表をみるといくつかわかることがあります。
①株式はほとんどの期間でプラスのリターンを出している。2000年代を除き。
②日本株は1980年代に10倍となっている。その後20年は冬眠状態だった。
③最近10年は米国株が主役だった。
気になるのは③です。最近twitterを始めてみて、色々な方のアカウントを見てみると米国株投資をやっている人がかなり多いのです。逆張り指標に使えるぐらい。
更には私の記事では米国株のこれ以上のリターンは数年期待できない状態ですので、次の10年は違う国ではないかな?と思っています。
そこで、もう一つこのサイトを見てみましょう。各国の株式のPER(時価総額/会社利益)とPBR(時価総額/株主資本)が記載されています。
目的はPERとPBRが低い国を探すことです。昔から低いPER,低いPBRの株式の方がリターンが高いことは証明されており、国単位でも同じだろう、という発想です。
まずは平均から見ましょう。
この平均データの中で見るべきは世界平均と先進国平均と思います。先進国でPERは19.4倍、PBRは2.5倍となっており、次の10年の投資先国はその値を下回るところから選べばよいと思います。下の図は各国の一覧で、左がPERで右がPBRの値になってます。
僕がダントツで気になるのが中国です。PER=15.6、PBR=2.1となっており、平均を下回ってます。経済成長率は6.6%程度で、インドが6.8%、アメリカが2.9%と考えると、株式は圧倒的に評価されていません。日本よりも低いPERとは少々驚きました。
中国は近年、金融緩和がすすんでおり、デリバティブ市場も開放的だと聞いています。2000年代では中国株は人気でしたが、その後からは誰も参加している人は聞きません。
つまりは、
人気が無い=お得かもしれない
という話です。
また、欧州の中心であるドイツもかなり割安です。PER=12.7、PBR=1.6で先進国の中では非常に低い状態です。移民政策国家であることから、GDPもコロナが終われば伸びてくるとは想像しますが、政治的に環境を大切にする国ですので、成長性と株価的には???と思われます。
僕の結論としては中国です。経済成長率が高いことからアメリカ株よりは高いPERで評価を受けても良いと思います。投資先として検討してみてはいかがでしょうか。