僕はたばこを吸ったことがありません。
ですが、たばこ株には少し興味を持っています。
なぜなら、ROEが高いにも関わらず、配当が良いから。
下の表は世界的に有名なたばこ会社の配当です。
アルトリア(フリップモリスのアメリカ事業) | 配当 8.69% |
フィリップモリス | 配当 6.42% |
ブリティッシュ アメリカン タバコ | 配当 7.67% |
JT | 配当 7.82% |
ほぼ、皆さん7%越えしてます。
なぜ、こんなに高配当かというと、健康に悪いというイメージならびに低成長という現実があるからです。
ただし、JTなどは後進国のタバコ事業などを保有しており、タバコが規制される先進国だけで事業を行っているわけではありません。
また、アルトリアも電子タバコ会社であるJUULに投資、また医療大麻会社に投資をしており、タバコ以外の道を模索しております。
では買いなのか?ということなのですが、そもそも、タバコ人口が減っているという事実をデータでみるため、まずは世界的な喫煙率の推移についてみてみましょう。
喫煙率は先進国においてばっちり下落傾向です。
しかも、少子化も手伝って、喫煙数も減るのは目に見えてます。
次にJTの決算の一部を覗きましょう。
売り上げはキープしているのように見えますが、国内たばこ事業は右肩さがりです。
年2.5%低下していってます。
ただし、売り上げの55%は海外事業で、国内たばこ事業は30%ほど。2%低減したとしても全体からみれば、0.6%しか下がってゆきません。
なので、企業成長率-0.6%に対し、配当が7.8%あれば、年間リターン7%はキープできそうです。
うーん、でも後進国でもタバコは広がってゆくのでしょうか?
更に調査をすると以下のグラフが出てきました。世界のタバコ人口予測です。
5年でタバコ人口は3%程度減ってゆく計算です。
おー、ちょうどJTの計算の3/5=0.6%と合致します。偶然にも。
結論としては世界的にタバコ人口は減ってゆく、そして売り上げは0.6%ずつ減ってゆく、けれども配当は株式の期待リターンをしのぐ7%はある、ということです。
なので、買いも売りも推奨はしないということですが、
今後米国株は割高のため、低リターンになると予測でき、もしかすると、たばこ株がS&P500をしのぐ可能性もあります。
買いかもしれません。
もしくは高配当なので、配当アノマリーの対象と想定して配当1か月前だけ持つという戦略でもよいかもしれません。
いずれにしても、そこまで、買い!という銘柄でも無いということがわかりました。
最後に以下グラフを載せておきます。コメントはありません。