15年ほど働いていますが、様々な上司を経験してきました。
今で6人目だと思います。

私の会社は 大まかに言うと、3年ほどで上司が変わる会社です。
一つの組織とは私の会社では課ですが、課長は3年ほどでローテーションしてゆきます。

 私の設計課で40人ほど人数がおり、個人的に見ても結構な大所帯です。
しかも、コロナ前までは常に課のメンバーの誰かが海外に出張していました。
そのため、常に課長は海外出張者の安否を確認せねばならず、
また有事の際、連絡を受ける必要があり、メールと携帯が手から離れません。

これを本人たちは猫の鈴と表現してます。

 今日はここに経験した上長の特徴を記し、数年後読み返せるようにしたいと思います。
所謂、上司の棚卸。

 1人目 課長D
わりとマイペース型。
だけど、人の忙しさなど構わず仕事をぶっこんで来る。
しかも、その上の上司からは叫ばれ、罵倒されるも、立ち続けたパンチドランカー。
今では違う部門で部長となりながらも、まだまだパンチドランカー。
夜中1時に私が不良を起こした製品の対応資料を作りながら、
「これ設計したやつ誰やねん!」と吠えると、
彼は「俺や」との一言。 

2人目 課長N
カツラをかぶっている。
そして超瞬間湯沸かし器。
今なら、100回ぐらいパワハラで訴えられているはず。
ただし、抜群に上司への説明が上手い。
しかも数百件のメール全てを目に通し、ヤバイ案件は必ずフォローアップしてくる。
一緒にウィーンに出張した時はカツラが取れそうになっていた。 

3人目 課長S
マイペースで、自分で資料は絶対作成しない人。
口は上手く、頭もよいが、資料類作成業務は100%こちらに仕事を投げてくる。
自分の手は絶対に動かさない。
彼が重大イシューでNYに出張していた時は毎朝7時から電話会議。
ある朝、電話会議の用意中、私が部長に彼の文句をひたすらに言っていると、
回線は幹部の部屋だけに繋がっていたようで、全てを幹部に聞かれる。
3か月後、彼は異動した…。
ただし、仕事のスタイルは崩さす、何故か美味しいポジションを今でも確保している。 

4人目 課長F
会社でも指折りの武闘派。
私が入社した時のグループリーダー。
やくざの世界で言うと、自分の親父・組長。
比較的、瞬間湯沸かし器。負けず嫌い。
煙に巻く説明がうまいが、正しく理解はしていないので、頓珍漢でもある。
この方も毎日数百件あるメールの中から炎上案件は必ず見つけ出す派。
そして上司への説明も比較的うまく、社内政治を正確に理解している。
家には10台以上のバイクを所持しており、ナンバープレートは4つしか持っていない。
このようなタイプは出世するらしく、一ランク出世して、今は関連会社へ出向。
不倫癖の治らない人。

5人目 課長T
私より後に転職してきた方。
いままでの課長の中では比較的、現代人。
パワハラも叫ぶ事もなく、リーダーシップも取れる。
ただし、仕事ファースト気質はしっかりと根付いており、
金曜の夜に中国出張を私に指令したことも。
ただし、そこでYESと答えるもの仕事ファーストの部下なのでしょう。
現在は海外出向中。
危険手当を含めた推定年棒はオリックスの平均ぐらいらしい。

6人目 課長N
私より2つ上の方。
ずっと同じ設計課で働いていた先輩でもある。
口を開ければ、愚痴しかでてこなく、人のモティベーションをあげることは絶対にない。
ただし、社内政治も計算しつくし、更には課内オペレーションは完璧にこなす。
凄まじい長時間労働で、且つ完璧主義なので、資料を渡す方もつかれる。
本社の人からは何時結婚するのか?と電話会議でよく聞かれる。
本人もわからないらしい。

以上ですが、年々コンプライアンスも厳しい時代となり、パワハラオヤジ達は過去のものとなりつつあるのが今日纏めてみた感想です。
やはり7年ぐらい前まではパワハラオヤジ達の巣窟であった我が職場。
年々改善しているようです。

しかし、パワーマネジメントが無いと我が会社は回らないのでは?と思うのは、私も危ない世代なのかもしれません。